シェアオフィスの利用者は起業したばかりの新しい会社がメインとなっています。新しい会社では、オフィスをどこに構えているかは取引先からも注目されるポイントとなります。NHKの朝ドラ「ととねえちゃん」では、出版社を始める際に、取引先からの信用を得るために、銀座に事務所を構えると決め、物件探しをするシーンがありますが、シェアオフィスなら、複数の会社で利用することによって、費用を抑えながら一等地にオフィスを構えることができます。さらに、机や椅子、キャビネットなどの備品も用意されているし、電気やインターネットなどの手配をする必要もないので、会社をスタートさせるまでの手間や時間も大幅に省くことができます。
もう一つの大きなメリットは、様々な会社が集まることで、新しい会社同士の交流の場となりうることです。全く異なる業種同士であっても、人の輪がさらに輪を呼び、仕事上で有益となる出会いに結び付くこともあります。
一方で、プライバシーを保つのが難しいという面もあるので、気になる場合は、費用を少しかけて、完全個室型のレンタルオフィスにするという選択肢もあります。